─1章 ライバル登場?─

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「ご苦労様ですメリッサさん」 一礼する私は、さっそく茶器類を準備されておられるメリッサさんを手伝う。 「あら、悪いわね」 「いえいえ」 しばらくすると─ 「お待ちどうさま☆」 フリージアさんがクッキーとやかんを持ってこられた! 青空の下、そよ風がお庭の木々を揺らし、小鳥が囀る中・・・ 「ではお茶にしましょうか♪」 メリッサさんが切り出すと─ 今回はフリージアさんが紅茶を煎れてくださった! 「美味しいであります」 紅茶を一口、二口と頂く私に─ 「ノーボルさんクッキーどうぞ~♪」 フリージアさんが私に薦めて下さった! 「頂きます!」 さっそく私は星形のクッキーを頂く! 星形のクッキーはサクサクしていて甘く、シナモン風味でとても美味しい! 「こっちもどうぞノーボルさん♪」 お次はメリッサさんが私に薦めて下さった! 「頂きます!」 今後はハート型をクッキーを頂く私・・・ こちらはしっとりしていてチョコ風味でややほろ苦く、とても美味しい! 「どちらが美味しい?」 メリッサさんが私に聞いてこられた! 「え?」 一瞬戸惑う私は─ 「う~ん・・・」 紅茶を一口飲んで考えた・・・ どちらも特徴的で大変美味しく、甲乙つけ難いとはこの事でありましょうか・・・ 唸る私ですが─ 「こっちの、ハート型であります!」 迷いながらも判定した! すると・・・ 「あん☆負けちゃいました~」 と、少し残念そうなフリージアさんに─ 「うふふ♪」 恥ずかしそうに照れ笑いのメリッサさん。 どうやら星形クッキーはフリージアさんが、ハート型クッキーはメリッサさんが作られた様でした! お二人のクッキーはとても美味しゅうございました♪ しかし・・・ 大変申し上げ難い事なのですが、この前のお嬢様のクッキーは最悪でありました・・・ 「ノーボルさん遠慮しないでね♪お嬢様の分は取っといてありますんで♪」 「恐れ入ります・・・」 笑顔のフリージアさんに、頭を下げる私・・・ 安らかな時間の中、楽しく過ぎてゆくティータイム・・・ 私の目の前にはお茶とお菓子を囲んで、メリッサさんとフリージアさんがおられる── また、いつもの平和が戻って来た・・・ 鍛錬の事なんてすっかり忘れていた私は─ 「(いかんなぁ~)」 心の中で反省していた! そんな中─ 「最近のお嬢様の事なんですけどね・・・」 メリッサさんが話題を持ちかけた!
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