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メリッサさんに─
「お嬢様が??」
私とフリージアさんは声を合わせて注目する!
「そうです!お嬢様、急に真面目になられましたよね~」
メリッサさんはお茶を飲みながら言われた!
「うんうん・・・」
思わず頷く私・・・
そこへ突如フリージアさんは席を立ち─
「お嬢様はきっと恋してるんです☆」
胸元で手を組まれてはニコやかに宣言された!
しかし─
「まさか~」「ないない」
私とメリッサさんは揃って首を横に振る!
私とメリッサさんは微妙な反応・・・
「学校ですよ~!カッコイイ男子とか先生とかいるかもですっ!」
頬を膨らませながらもフリージアさんは、負けじと熱心に語るのですが─
「フリージアさん落ち着きなさいな~」
メリッサさんは少々呆れ気味でした・・・
「は~い・・・」
フリージアさんがしゅんと着席される中─
「お嬢様はこの前の事件でどこか頭をぶつけられたのでは?」
と、私は自分の思う所を何気に言ってみた!
すると─
「ちょっとノーボルさん!何て事を!」
「そうです!お嬢様が可哀想です!」
怒るメリッサさんに、同じくムッとするフリージアさん!
すごむメイドのお二人に─
「こ、これは失言でした・・・」
私は素直に陳謝致しました・・・
そして─
「学校で何かあったのは間違いなさそうですね・・・」
メリッサさんはクッキーをパリッとひとまみして─
「お嬢様はテストが近いんですよ!」
と、一番もっともらしい事を言われては結論付けた。
「う~ん・・・」「テストですか~」
私とフリージアさんは首を傾げた・・・
今までにテスト期間と言えど、必死にお勉強をされておられるお嬢様を、私は見たことがありません!
それでいて落第で補習と言うのも聞いた事もありません・・・
(本当に私達が知らないだけかもしれませんが・・・)
「絶対に恋です!」
「テストではなく魔術?」
「健康状態なのでは・・・」
「やっぱり只の気まぐれ」
私達はお嬢様の事を様々に推測する中、ティータイムはお開きとなった・・・
その後─
メイドのお二人は昼食の準備で厨房へ向かわれ、私は居室のベッドで寝っ転がっては天井を眺めていた・・・
「(お嬢様は何か心配事でも?それとも何かやましい事をされたのでは・・・)」
お嬢様の事についてアレコレと考えを巡らせる私・・・
いらぬ事だとは思いますが、私は無性にお嬢様が心配になってきました・・・
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