─1章 ライバル登場?─

6/13

917人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
メリッサさんに─ 「お嬢様が??」 私とフリージアさんは声を合わせて注目する! 「そうです!お嬢様、急に真面目になられましたよね~」 メリッサさんはお茶を飲みながら言われた! 「うんうん・・・」 思わず頷く私・・・ そこへ突如フリージアさんは席を立ち─ 「お嬢様はきっと恋してるんです☆」 胸元で手を組まれてはニコやかに宣言された! しかし─ 「まさか~」「ないない」 私とメリッサさんは揃って首を横に振る! 私とメリッサさんは微妙な反応・・・ 「学校ですよ~!カッコイイ男子とか先生とかいるかもですっ!」 頬を膨らませながらもフリージアさんは、負けじと熱心に語るのですが─ 「フリージアさん落ち着きなさいな~」 メリッサさんは少々呆れ気味でした・・・ 「は~い・・・」 フリージアさんがしゅんと着席される中─ 「お嬢様はこの前の事件でどこか頭をぶつけられたのでは?」 と、私は自分の思う所を何気に言ってみた! すると─ 「ちょっとノーボルさん!何て事を!」 「そうです!お嬢様が可哀想です!」 怒るメリッサさんに、同じくムッとするフリージアさん! すごむメイドのお二人に─ 「こ、これは失言でした・・・」 私は素直に陳謝致しました・・・ そして─ 「学校で何かあったのは間違いなさそうですね・・・」 メリッサさんはクッキーをパリッとひとまみして─ 「お嬢様はテストが近いんですよ!」 と、一番もっともらしい事を言われては結論付けた。 「う~ん・・・」「テストですか~」 私とフリージアさんは首を傾げた・・・ 今までにテスト期間と言えど、必死にお勉強をされておられるお嬢様を、私は見たことがありません! それでいて落第で補習と言うのも聞いた事もありません・・・ (本当に私達が知らないだけかもしれませんが・・・) 「絶対に恋です!」 「テストではなく魔術?」 「健康状態なのでは・・・」 「やっぱり只の気まぐれ」 私達はお嬢様の事を様々に推測する中、ティータイムはお開きとなった・・・ その後─ メイドのお二人は昼食の準備で厨房へ向かわれ、私は居室のベッドで寝っ転がっては天井を眺めていた・・・ 「(お嬢様は何か心配事でも?それとも何かやましい事をされたのでは・・・)」 お嬢様の事についてアレコレと考えを巡らせる私・・・ いらぬ事だとは思いますが、私は無性にお嬢様が心配になってきました・・・
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!

917人が本棚に入れています
本棚に追加