幽霊?それとも…

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帰り道… 美希「そういえばもうすぐで冬ですね、兄さん」 直樹「ああ、早いもんだな」 美希「この通いなれた道も、始めは辛かったですよね」 直樹「ああ、ここは坂道になっているから、特に夏が辛かったな」 そう、ここ成城高校は直樹達の住む町とは違い、山の方にあるため、長い坂道になっている。 美希「兄さんは、いつも寝坊するから走って登校しているけど」 直樹「当たり前だ、ぎりぎりまで睡眠を貪るのが一日の始まりだからな」 美希「嫌な始まりですね」 直樹「普通の人には、この幸せは分からないのさ」 美希「でも、遅刻するのは良くないですよ」 直樹「う~ん、でも、あの目覚時計じゃ起きれないからな~」 美希「それなら、兄さん、良い目覚時計があるから使って見ますか?」 直樹「良い目覚時計?」 美希「はい、こんなこともあろうかと特製目覚時計を用意してあるんですよ」 直樹「特製目覚時計って言われても何か嫌な予感がするんだが」 美希「大丈夫、これを使えば、いくら兄さんでも一発で起きますよ」 直樹「美希が、そこまで言うなら使って見ようかな」 美希「はい、じゃあ帰ったら渡しますね」 直樹「ああ、よろしく」 こうして、新しい目覚時計を使う事になったんだが、まさか、あそこまで恐ろしい物だとは思いもしなった。
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