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直樹「やっぱり、学校の中は暗いな」
広樹「ああ、懐中電灯を持って来て正解だったな」
雄二「それよりさ、このまま固まって行動するより二手に分かれて探した方が効率が良くないか?」
直樹「確かにそうだがまさか、雄二がこんなまともな事を言うなんて、明日は雨になるんじゃないか?」
広樹「でも、この広い校内を探すなら確かに二手に分かれた方が良いな」
雄二「そうそう、それに折角の肝試しなんだから女子と2人きりで周った方が楽しいに決まってるだろう!」
全員「…………」
直樹「よし、じゃあ三人と二人のチームに分かれるぞ」
雄二「麻衣ちゃん、俺と組まない?」
麻衣「ごめんなさい、わたしは直樹と行きたいから」
雄二「じゃあ、美希ちゃん俺と!」
美希「すみません、私も兄さんと一緒のチームが良いですから」
雄二「なんで、なんで直樹だけこんなにモテるんだー」
雄二は雄叫びをあげながら床に膝をついた。
少しその姿が可哀相に見えたが、もちろん麻衣達を渡す気は無いのでほっとくことにした。
直樹「じゃあ、俺と麻衣それから美希の『両手に花チーム』で、雄二と広樹の『ドキッ男だらけのキモキモチーム』な」
広樹「嫌なチーム名だな」
直樹「じゃあ、俺達向こうから探すから、そこで放心状態になってる雄二よろしくな」
広樹「ああ、分かった」
直樹「あと、一通り周ったら屋上に集合だから、忘れるなよ」
広樹「ああ、分かってるよ」
直樹「じゃあ」
そう言うと直樹達は去って行った
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