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その頃直樹達は…
美希「ところで兄さん、何処から探しますか?」
直樹「そうだな~、やっぱり幽霊が出そうな所から探そうかな」
美希「幽霊が出そうでここから近いのは、音楽室ですね」
直樹「じゃあ、最初は音楽室から行くか」
美希「分かりました」
直樹「ところで麻衣、そんなにくっつくと歩きにくいんだが」
麻衣「だって、幽霊が出るかもしれないんだよ。
直樹や美希ちゃんは怖くないの?」
そう言いながら麻衣は俺の背中でガクガクと震えていた。
美希「さすがに、一人だけで歩いていたら怖いですけど、麻衣ちゃんや兄さんがいるから大丈夫ですよ」
直樹「美希の言う通り、一人なら怖いだろうが俺や美希がいれば大丈夫だ」
麻衣「そ、そうだよね。
うん、頑張ってみる」
そう言うと麻衣は、俺の背中から離れて行った。
少し惜しい事をしたなと、思ったが美希や麻衣に変な目で見られたくないので顔には出さないでおいた。
美希「兄さん、麻衣ちゃん、音楽室に着きましたよ」
麻衣「えっ!」
美希はそう言うとまた、俺の背中に隠れた。
麻衣の頑張りは10秒も掛らなかった。
直樹「よし、入るぞ」
そう言って、俺は音楽室のドアを開けた。
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