平成5年―春

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  『じゃ、ばあちゃん、行ってくるね』   「ばあちゃん!いってきます!」   『いってらっしゃい』   優しい笑顔でばあちゃんはおくりだしてくれた。   新品の靴を履き、外に出る。   青空が広がり、爽やかな風が吹いていた。 母に手を引かれ、ぴかぴかのいちねんせい。   黄色い帽子なんてかぶってないけど、ぴかぴかのいちねんせい。
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