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僕は恋と言う物を経験した事がない。
興味はあった。
しかししようと思って出来る物ではない。
時が来るのを待った。
しかし一向にやって来る気配はない。
流石に痺れを切らしたある日、行動に出た。
「僕と恋をして下さい」
相手は隣に住む由佳さん。
町内でも評判の可愛い子。
僕とは一回りの年齢の差があったがそんな事どうでも良い。
恋ができれば。
しかし世間の風は冷たい。
彼女の母親に説教を受け、僕は泣く泣く身を引いた。
それが去年の話。
今年彼女は小学校に入学した。
ピカピカのランドセルを背負って家を出る彼女に一度だけ遭遇したが、普通にスルーされました。
そんな彼が恋に落ちるのはこれから数ヶ月先の話。
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