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「そんなの当たり前じゃない。」
沈黙を破ったのは美花子だった。
「麗紗を選んだのは私達よ。選ぶだけ選んでおいて、後は何もしませんなんて、無責任にも程があるよ」
「それに、麗紗ををクラス委員に選んだのは、2ーAをまとめてくれると思ったからだよ。麗紗にならついていってもいいなって思った。」
次に話たのは千夏。
そんな2人の言葉に、クラスのみんなは頷いたり笑いかけたりしている。
「ほらね?私がクラス委員をやってこれたのはみんなのおかげなのよ。それに私は、このクラスからなら誰が選挙に出ても良いと思ってる。」
由摩はじっと麗紗を見ている。
「こんなクラスメイトよ?誰が選挙に出ても、絶対みんな協力してくれると思うわ。まして、みんなが選んでくれたから。」
ニコッと微笑みかける麗紗に対し、みんな頷いている。
「みんなは……私が会長候補としてこのクラスから選挙に出ても良いの……?」
そう由摩が言った時、クラスから拍手が起こった。
「じゃあ、会長候補は佐川由摩、副会長候補は私、城ヶ崎麗紗で宜しいですか?」
『いいでーす』
「では、選挙に向けて色々大変だと思うので、皆さんご協力お願いします。以上です」
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