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春の香りに舞う桜
蛹が蝶に変わる瞬間に涙した君は
春の吹雪に何を憂う
名も知らぬ君の涙が忘れられず
桜並木に佇みあの日を捜す
落とした破片は見つからない
温かい淡さが薫る季節に
無くした恋を探していたの?
君は何処にも行けないままに
蝶の様に花から花へ飛び立つ彼を
どんな気持ちで愛していたの?
きっと君は悲しみに負けて
新しい季節に終わった愛を
壊して此処に落としていたんだ
僕は探すよ
君が棄てた言葉達
僕が治すよ
粉々に割れた小さな心
春の風に乗せ
恋心をもう一度
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