妖怪と少年

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 もう、よくね?  この記事を掲載してから、アクセス数がガタ落ちです  数字化される人の気持ちというのは、なかなか面白いなあ  いいから読メなさい  好き嫌いはよくないぞ~  まったくぅ  世話のやけるぅ~ 「トイレに入るまでは出そうなのに、入ると全然出なくなるときない?」 「あるね」 「やっぱり!?」 「うん」 「そうかァ、残念だね」  この辺りで私はかなり苛々していた  引越して間もないという状況でなければ、河に突き落としてカッパに喰われろくらいは言ったかもしれない  しねえよ 「なんで?」  妙な間が空いたので、苛々しながらも仕方無く私はJ太郎に訊いた 「それは、がんばり入道が窓から覗いてるからなんだよッ」  ものすごく笑顔だった  ものすごく早口だった 「 … 」 「だから、その時に窓を見てれば、CoCaくんも間違いなく、がんばり入道が見れてたんだよ」 「 … 」 「婆ちゃんが言ってたから間違いないよ」  まあこの後、私の事だから当然の如くにブチ切れる訳だが、その前にJ太郎の祖母について話しておかなくてはならない  J太郎の祖母は、地元では有名な霊媒だった  あとで聞いた話なのだが、クラスの何人かは実際に診てもらったといっていた  なんでも、指先から糸を抜いてもらったんだそうだ  その糸は霊質のもので、子供には皆あるらしいのだが、普通は成長と共に消えてしまうらしい  その糸を抜いてもらったのが二人、施術を見たのが二三人いたと思う  本当に指先から糸が出てくるそうだ  診てもらった四五人が口を揃えて言っていたからかなりのものだったのだと思う  J太郎の発言にあった真摯さのようなものは、この祖母の存在があったからだった  そんなこと知るわけがない 「それで、がんばり入道が覗いてる時に追い払う呪文があるんだ」 「そんなのがあるんだ…」 「うん、教えてあげようか?」 「 … 」 「がんばり入道が覗いてるなぁと思ったら」 「思ったら?」 「こういうんだ『がんばり入道、ホトトギス』」  持っていた虫採り網の持つところで、J太郎の太ももの裏、思いッ切りブッ叩いてくれた  終り(らびゅ
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