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盃にどれだけ血を注ぐ
一滴か一杯か
どれだけ流せば
気がすむのか
紅くどす黒い
汚れた生ぬるい血を
見て見ぬフリは出来るのか
冷血人間
それは宛もなく訪れて
心のドアを蹴破る
錯乱した花吹雪
明くる日も明くる日も
涙流し朝は身を潜む
限りない血の流し合い
いつになれば無駄な喧嘩と
気がつくのか
楽園と詠われた過去の幸せ
逃すは錯乱した欲望の世界
離るるは風
なびく髪をたぐりよせ
雪と共に冷たく凍る
五月雨のあと
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