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「スカーレット。話がある。」
訪ねて来たのは先生だった。
アベル「なんすか?」
先生「フィリアネスもいるのか。
ちょうど良い話を聞いてくれ…………」
翌日
HRの時間
先生「え~、突然だが明日から授業は全て自習にする。」
ラウル「え!何でですか?」
先生「明日から一週間、クラスで一番成績の悪いスカーレットの補講をするために校外で宿泊するからだ。」
昨日、先生が部屋にやってきたのはこのためだった。
―――――――――――――
アベル「何でですか!そんなの聞いてませんよ!」
先生「騒ぐな。目的は違う。
実はウチのクラスは実技点が他のクラスより低くてなぁ…
そのための合宿だ。
希望者がいない場合は私が適当に連れて行く。
お前とフィリアネスと他に何人か連れて行く。」
エレナ「私もですか?」
先生「ああ、私一人で教えるのにも限界がある。
お前がいれば手分けしてできるからな。」
アベルは納得がいかなかった。
アベル「それなら俺行かなくても良いじゃないですかぁ。」
先生「他に理由が思い当たらなくてな。」
アベル「でも!」
先生「最後の日は海で遊ぶつもりだ。
フィリアネスや私の水着姿が見れるぞぉ?」
アベル「それなら行ってみようかなぁ…」
ベシっ
アベル「じょ、冗談だって……」
――――――――――――――
という訳だった。
先生「希望者は明日の朝、5時に愛用の武器と荷物を持って集合してくれ!
以上!!」
放課後アベルは明日の用意をしていた。
アベル「これを使うのも久しぶりだなぁ。」
アベルは自分の剣を見つめている。
普通の剣より少し長い…………
いわゆるロングソード。
名は〔デュランダル〕
名剣と数えられる中の一つである。
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