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バスに揺られること1時間。
ビリー「海だぁぁぁぁ!」
ビリーが嬉しそうに窓から身を乗り出した。
一同感激
どうやら目的地についたようだ。
皆荷物を持って降りて行く。
アベル「………」
アベルはまだ寝ていた。
呆れた顔をしてエレナは起こすことにした。
エレナ「コラ!スカーレット!また居眠りか!」
エレナはミルファ先生の声を真似してみた。
どうやら似ていたようでアベルは飛び起きた。
アベル「ひゃ!ひゃい!すひまへん!…………………ってあれ?」
エレナが腹を抱えて笑っている。
エレナ「アハハハ!おもしろすぎ。」
アベル「勘弁してくれよ」
エレナ「皆待ってるわ。行きましょ。」
二人は荷物を持ってバスを降りた。
先生「揃ったな。ここが私達が泊まる宿だ。」
[帝国軍運営訓練用宿舎]
先生「軍が運営しているだけに中は広い。
演習場も丈夫だ。
8時に演習場に集合だ。解散!」
ビリー「男子の部屋見っけ!」
ラウル「広っ!」
アベル「ほう、なかなか……………」
カズヤ「……………」
ラウル「どうしたんだよ!剣見てから元気ねぇぞ?」
カズヤ「何でもないよ…………」
アベル「剣?」
ラウル「あっ!イヤ!その…………」
カズヤ「何で君がデュランダルを持っているんだ?」
黙り込んでいたカズヤが口を開いた。
アベル「は?俺がデュランダルなんか持ってるわけないだろ?」
カズヤがとぼけるアベルの胸ぐらを掴んだ。
カズヤ「あれは間違いなくデュランダルだ。
統一前に………」
先生「コラ!何をやっている!」
たまたま様子を見に来た先生が二人の間に割って入った。
先生「初日から喧嘩とは………」
カズヤ「すみません。」
先生「まあ、喧嘩もするだろう。お前達も自分達で解決できる年なんだし。」
そう言うと先生は出て行った。
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