第二章:夏休み

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バスに揺られること1時間。 ビリー「海だぁぁぁぁ!」 ビリーが嬉しそうに窓から身を乗り出した。 一同感激 どうやら目的地についたようだ。 皆荷物を持って降りて行く。 アベル「………」 アベルはまだ寝ていた。 呆れた顔をしてエレナは起こすことにした。 エレナ「コラ!スカーレット!また居眠りか!」 エレナはミルファ先生の声を真似してみた。 どうやら似ていたようでアベルは飛び起きた。 アベル「ひゃ!ひゃい!すひまへん!…………………ってあれ?」 エレナが腹を抱えて笑っている。 エレナ「アハハハ!おもしろすぎ。」 アベル「勘弁してくれよ」 エレナ「皆待ってるわ。行きましょ。」 二人は荷物を持ってバスを降りた。 先生「揃ったな。ここが私達が泊まる宿だ。」 [帝国軍運営訓練用宿舎] 先生「軍が運営しているだけに中は広い。 演習場も丈夫だ。 8時に演習場に集合だ。解散!」 ビリー「男子の部屋見っけ!」 ラウル「広っ!」 アベル「ほう、なかなか……………」 カズヤ「……………」 ラウル「どうしたんだよ!剣見てから元気ねぇぞ?」 カズヤ「何でもないよ…………」 アベル「剣?」 ラウル「あっ!イヤ!その…………」 カズヤ「何で君がデュランダルを持っているんだ?」 黙り込んでいたカズヤが口を開いた。 アベル「は?俺がデュランダルなんか持ってるわけないだろ?」 カズヤがとぼけるアベルの胸ぐらを掴んだ。 カズヤ「あれは間違いなくデュランダルだ。 統一前に………」 先生「コラ!何をやっている!」 たまたま様子を見に来た先生が二人の間に割って入った。 先生「初日から喧嘩とは………」 カズヤ「すみません。」 先生「まあ、喧嘩もするだろう。お前達も自分達で解決できる年なんだし。」 そう言うと先生は出て行った。
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