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エレナ「ダメ!一人でなんか行かせられないよ!」
エレナは後を追うように走って部屋を出た。
ビリー「俺も!」
それに続いて皆武器を持って走って出て行った。
先生「コラ!お前達!」
ミルファも慌てて追いかけて行った。
ザッ…………
アベルは静かに兵士の前に立った。
グリトニー「まだ打つな!コイツと話がしたいんでな。」
グリトニーは一番前にやってきた。
グリトニー「おう!久しぶりだなぁ!アベル。」
アベル「お前、帝国を裏切ったのか。」
いつものアベルとは違う、低くて落ち着いた声。
グリトニー「今の帝国は人間として一番しちゃいけないことをやっている。
それが気に食わないのさ。」
アベル「やっていることだと?」
エレナ「アベル!」
皆が入口のところにやってきた。
アベル「エレナ!皆!なんで………」
グリトニー「おや②クラスメイトまで………
おい!取り押さえろ!」
数人の兵士が皆に近付く…………
アベルは皆のところに向かおうした。
アベル「っ!」
キィン!
グリトニーが斧で切りかかってきた。
それをアベルは剣で受け止めた。
グリトニー「お前の相手は俺だ。久しぶりに勝負しようや。」
二人は戦闘に入った。
皆のもとには兵士が近付いている。
エレナ「くっ!」
エレナは剣に手をかけた。
先生「待て、私がやる…………」
先生は鞄からとてつもない大きさのハンマーを取り出した。
兵士1「あ、アイツは………」
兵士2「間違いない…〔破王〕だ。」
兵士の一部が怯んだ。
兵士3「誰か一人を捕まえろ!そうすれば人質にできる。」
兵士達は一斉にこっちに走って来た。
メイリン「…………怖い。」
ビリー「やっぱ俺だけじゃなかったよな。」
皆は初めての実戦に怖がっている。
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