第三章:剣魔

2/19
515人が本棚に入れています
本棚に追加
/335ページ
エレナ「ダメ!一人でなんか行かせられないよ!」 エレナは後を追うように走って部屋を出た。 ビリー「俺も!」 それに続いて皆武器を持って走って出て行った。 先生「コラ!お前達!」 ミルファも慌てて追いかけて行った。 ザッ………… アベルは静かに兵士の前に立った。 グリトニー「まだ打つな!コイツと話がしたいんでな。」 グリトニーは一番前にやってきた。 グリトニー「おう!久しぶりだなぁ!アベル。」 アベル「お前、帝国を裏切ったのか。」 いつものアベルとは違う、低くて落ち着いた声。 グリトニー「今の帝国は人間として一番しちゃいけないことをやっている。 それが気に食わないのさ。」 アベル「やっていることだと?」 エレナ「アベル!」 皆が入口のところにやってきた。 アベル「エレナ!皆!なんで………」 グリトニー「おや②クラスメイトまで……… おい!取り押さえろ!」 数人の兵士が皆に近付く………… アベルは皆のところに向かおうした。 アベル「っ!」 キィン! グリトニーが斧で切りかかってきた。 それをアベルは剣で受け止めた。 グリトニー「お前の相手は俺だ。久しぶりに勝負しようや。」 二人は戦闘に入った。 皆のもとには兵士が近付いている。 エレナ「くっ!」 エレナは剣に手をかけた。 先生「待て、私がやる…………」 先生は鞄からとてつもない大きさのハンマーを取り出した。 兵士1「あ、アイツは………」 兵士2「間違いない…〔破王〕だ。」 兵士の一部が怯んだ。 兵士3「誰か一人を捕まえろ!そうすれば人質にできる。」 兵士達は一斉にこっちに走って来た。 メイリン「…………怖い。」 ビリー「やっぱ俺だけじゃなかったよな。」 皆は初めての実戦に怖がっている。
/335ページ

最初のコメントを投稿しよう!