第三章:剣魔

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ラウル「そうか………」 それから三人は黙ってカズヤの帰りを待っていた……… ガチャ……… カズヤ「あの先生…………怪物……だ…」 しばらくしてカズヤが帰ってきた。 カズヤはボロボロでひどく疲労していた。 ビリー「どうしたんだよ。何させられたんだ?」 ビリーが慌ててカズヤに駆け寄った。 カズヤ「部屋に入った瞬間、ハンマー持った先生が攻撃してきて…………[遠慮はいらない!本気で私を殺す気で来い!]とか言ってずっと戦ってた。」 ラウル「おいおい…………本物の武器使って殺されたらどうすんだよ。」 先生の考えていることが分からないことはない……… 実戦に近くするために本物の武器を使い、実際に戦ってみて実力を評価する………… 相手の実力を理解するのにこれほど簡単な方法はない……… 自分の力をセーブすることができるほどの実力者である先生なら尚のことだ。 カズヤはすぐシャワーを浴びて眠りについていた。 カズヤに言われて次の順番であるビリーが部屋を出て行った。 しばらく経つとラウルが落ち着かない様子で部屋中を歩きまわり始めた。 アベル「そんな緊張しなくても大丈夫だよ。 殺されたりはしないから。 傷つけるにしてもそこまで深い傷はつけないはずだよ。 合宿にさしつかえるからな。」 ラウル「お前に言われるとなんか落ち着くよ。 でも、俺はそこが心配なんじゃないんだ。」 やられること以外に何かあるのだろうか? ラウル「もし、俺が先生に傷をつけてしまったら俺の女は傷つけないっていうポリシーが(*_*)」 この男はどれだけ自分の実力に自信があるんだ。 [破王]と呼ばれるミルファ先生に傷をつけるつもりらしい。 アベル「心配するな。お前じゃ傷一つつれられないから………」 呆れたようにアベルは言った。 ラウル「それはお前に言われてもムカつく」 なんだか和んできた二人であった。
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