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だが、まだアベルは納得できなかった。
アベル「どうしてこんなことをする必要があるんですか!
剣魔の力なんて見せるようなものじゃありません!
先生だって分かってるはずです。」
先生「ああ、分かってるさ。」
アベル「じゃあなんで!」
ムキになり始めるアベルに対していたって冷静な先生。
何か深いわけがあるようだ。
先生「私は今年度を最後に…………お前達が卒業するのと同士に教官を辞めて軍に復帰することが決まったんだ。
そして私はスカーレットと一緒にエリート戦闘部隊に配属される…………
その時に剣魔の能力を把握する者がいなければならないんだ。
分かってくれ。」
結局、軍は俺の剣魔の力が必要なのか…………
そう思うと怒りが込み上げてくる。
だが、剣魔の力が強力なのは事実………
アベル「分かりました。やります……でも、本当に危なくなったらその薬を使って下さい。
ラウルも………頼んだぞ。」
ラウル「ああ、任せとけ」
ラウルがそう言うとアベルは浅く笑い目を閉じた。
意識が薄れていき、力がみなぎってくる。
何度使ってもこの力はいい気がしない。
アベル「…………コロス………」
統一戦争を震撼させた剣魔がここに降臨した…………
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