第三章:剣魔

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スッ………… デュランダルを手にしたアベルが姿を消した。 先生「バスター!入口の鍵を閉めて隅の方に避難していろ。」 ラウル「分かりました。」 ラウルは走って入口の鍵を閉めに行った。 ガチャン! ラウル「フゥ~……」 鍵を閉め、安心するラウル。 フッ………… 先生「かがめ!」 ズバァン! ラウルの後ろに現れたアベルがラウル目掛けて切り付けた。 幸い、先生の声でとっさにかがんだラウルには当たらなかった。 アベルはゆっくりと姿勢の低いラウルに近付き剣を振り上げた。 ラウル「くっ!」 キィン! ラウル「先生………」 先生「逃げろ!コイツ………予想以上に強いぞ。」 そう言いながらアベルの剣を自分のハンマーで止めている先生の顔が歪んでいる。 キィン キィン 先生とアベルは激しい戦闘を繰り広げている。 しかし、先生が少しおされているのがラウルにも分かった。 先生「ヤバイな……」 キーン! アベルの攻撃の重さに先生のハンマーが弾かれた。 先生「なに!」 素早く体制を立て直そうとする先生にアベルが追撃をかけてきた。 先生「速い!」 大きなハンマーを持ちながら先生は紙一重でアベルの攻撃を避けている。 ラウル「すごい、次元が違いすぎる………」 無事に避難したラウルは二人の強さに圧倒させられた。 徐々にアベルの攻撃に慣れてきた先生は隙を見極めて攻撃のモーションに入った。 さすがにハンマーでの一撃をもらうと立ってはいられない。 そしてこの攻撃が当たるようならば剣魔の力など恐るるに足らないということになる。
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