第三章:剣魔

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先生「ご苦労だったな。もう戻っていいぞ。明日は朝が早いからな。」 アベル「その腕は大丈夫なんですか?」 先生の腕からは血がたれている。 先生「そんなに深い傷ではない。心配するな。お前のせいじゃないから………」 アベル「分かりました………」 言葉とは裏腹にどこかやりきれない気持ちがある。 ラウル「ほら!行くぞ!」 アベルはラウルに促されて部屋に戻ることにした。 ラウル「剣魔っていうのはああいう力なんだろ? じゃあ仕方がねぇじゃんか。気にすんなって。」 隣でまだ暗い顔をしてるアベルが気になってラウルは声をかけた。 アベル「そうだけど、傷つけたのは俺なんだ。なかったことにはできないだろ。」 ラウル「確かにそうだけど、今はどうにもできないだろ。 明日からのコーチングを頑張ればいいんじゃねぇか?」 アベル「そうだな。お前の言うとおりだ。ありがとう。」 二人はゆっくりと部屋に戻り、すでに寝てしまっているビリーとカズヤの横で眠りについた。
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