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先生「ご苦労だったな。もう戻っていいぞ。明日は朝が早いからな。」
アベル「その腕は大丈夫なんですか?」
先生の腕からは血がたれている。
先生「そんなに深い傷ではない。心配するな。お前のせいじゃないから………」
アベル「分かりました………」
言葉とは裏腹にどこかやりきれない気持ちがある。
ラウル「ほら!行くぞ!」
アベルはラウルに促されて部屋に戻ることにした。
ラウル「剣魔っていうのはああいう力なんだろ?
じゃあ仕方がねぇじゃんか。気にすんなって。」
隣でまだ暗い顔をしてるアベルが気になってラウルは声をかけた。
アベル「そうだけど、傷つけたのは俺なんだ。なかったことにはできないだろ。」
ラウル「確かにそうだけど、今はどうにもできないだろ。
明日からのコーチングを頑張ればいいんじゃねぇか?」
アベル「そうだな。お前の言うとおりだ。ありがとう。」
二人はゆっくりと部屋に戻り、すでに寝てしまっているビリーとカズヤの横で眠りについた。
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