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結局は5人に電話をかけ、準備して家を飛び出す。
あたしはショウタを引き連れ、集合時間の30分前までダラダラと過ごした。
それからチャリンコカッ飛ばして現在、マル○ョク前。
此所にはあたしを含めた5人が来てくれている。
誘った内の2人は来なかった。
ケンタは当然だというように遅刻してきたが、その髪には寝癖が目立つ。
あたしなりのやり方で、それを直した(乱れたかもしれない)けれど。
「…あれ?ショウタ…来てないのって、オマエの友だちじゃ?」
「うゎぁん!ドタキャンされたぁ…」
泣き目の弟を慰める。
あるよね、こういうの。ね。
「……ぐす…」
慰めは逆効果という時もある。
ここで、空気を読めない方々が乱入したおかげでどんよりとはしなかったけど。
「ねぇねぇ…タカぁ、何処行きたい~?」
「う~…ん、リナの行きたいトコは?」
「リナ?リナはねぇ、マチっ」
きゅるん、と栗毛を揺らして可愛いらしく(ぶりっ子とも言う)仕草をするリナ。
それにメロメロな様子なのがタカ。2人は付き合っている。
正直なところ、
「……ゥゼ」
なんだかよくわからないが、殺意が湧いた。
「じゃあ、行こうぜ」
ケンタがあくびをしながら言う。
珍しいなと、あたしは首を傾げた。
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