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納得がいかないのかフクザツな表情の母は、あまり訊かないでいようという結論に達したらしい。
少し母に感謝。
何やかやと訊かれるのは好きじゃない。
「…今日も公園に行くの?」
話題が変わる。
あたしは笑顔で答えた。
「うんっ!五時までには帰ってくるよ」
「そう、気をつけなさいね?」
「ん~…うん、わかってますって♪」
「…心配ねぇ」
子どもを良くわかってる親に、心配されてしまった。
余計なお世話だけれど。
「ちゃんと時間は守るのよ?あと、雨が降るかもしれないから、気をつけなさい」
此処までくると、お節介。
あたしは苦笑して立ち上がった。
「はい、はいっと。行ってきます~っ」
「“はい”は1回!」
「はぁいっ」
親を鬱陶しいと感じてしまうのは仕方ない。事実鬱陶しいから。
――でも嫌いじゃないんだよね、と思う。
バタンと閉めた扉を少し、ほんの少しだけ名残惜しく感じた。
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