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その後、あたしたちの文句(主にあたし)を、上嶋は黙って聞いていたが、このまま続けさせても埒があかないとでも思ったのか、唐突に口を開いた。
「とりあえず聞け」
いきなりだったので驚いてしまい、あたしは話すのをピタリとやめた。
「死ぬってのはだな、なにも命を奪うことだけを指すんじゃないんだよ」
「えっと…… つまり?」
稜子と大槻くんは理解しているようだ。
なんだよ、わかんないのはあたしだけか。
そういえば上嶋が、二人には説明したとか言ってたっけ。
「うん。つまりだな。この世界で魔法を使うのってなにかと都合が悪いだろ? だから、ごく自然に、この世界からいなくなるんだよ」
説明されても、よくわからなかった。
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