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時間は午後6時過ぎ。
オレが自分の部屋でうとうとしながら雑誌を読んでいると、突然ケータイに先輩から…
「結祈! 今からゴーストウォッチングに行くぞ!!」
といった一見明るいようで、実際かなりダークな内容の電話があった。
「…バードウォッチング?」
たぶん聞き間違いだろうと思い、オレは期待と願望をこめて聞きなおした。
「違う、ゴーストウォッチングだ」
オレの期待をシューマッハもビックリの瞬速で裏切る先輩。
あぁ、また先輩の奇行が始まってしまった…
しかも声の弾みようから判断すると、もう行く気まんまんの様だ。
「……」
ブチッ
オレは無言で電話を切った、先輩が諦めてくれることを願って。
だが…
『デデンデンデデン デデンデンデデン…』
オレのケータイから、未来から送られて来た殺人機械の人のテーマソングが流れて来た。
あ、人じゃないか。
まぁ、ご想像のとおり先輩だ。
出ないでおこうかと思ったが、今までの経験からして、先輩は出るまでかけ続ける。
なので、イヤイヤながらもオレはケータイを取り電話に出た。
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