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忘却しえぬ記憶
足アトさえも 波が消した。
育てた花は冬に散り
あの場所も今は雪化粧。
青かった空
今日は雲ってねずみ色。
暑かった空気が冷える。
温めてくれるあなたは
もういない。
指先から氷つき
心もそのうち止まるでしょう。
手をのばしてもあなたは
もういない。
はだしのまま
雪踏む足がかじかんで
切れて白に赤がにじむ。
痛みも何も感じない。
傷ついていくのは
私の心。
あの夏の日に戻れたら。
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