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『歌劇 薔薇園の泉より』
『第二幕 貴方にとっての私』
『愛する人へ。
貴方は愛していますか。
本当に、私を。
今日も貴方はくれない。
たった一度の口付け、
一輪の薔薇さえも。
たったそれだけ、
それだけの為、
私は貴方を待っている。
貴方を待っているだけ。
私からは返さない。
返したら私の負け。
いつまで待てばいい。
街を歩きたい、
貴方に手を預けて。
私は愛しています。
貴方をただ一人。
ずっと、ずっと――』
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