Not For Sale

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 …彼女は一体何処へ行ったんだろう?  そう思っていたら、ひょこっと私の背後から彼女が。    ふと、思っていることを口にした  「ねぇ、何だか何処かで逢ったような、懐かしい感じがするんだけど…」  『そうだよ。だって、ボクはキミなんだもの』  そう私の言葉に答えてくれた彼女を見ていたら、急に不安になった…。  「また、会えるよね?」    すると、彼女は不意に黙って下を向いた。  しばらくしてから彼女は、こう答えてくれた。  『そうだね…。キミが、ボクを思い出そうとさえしてくれたら』  そして、やわらかく微笑いかけてくれたの。    その笑顔にホッとして、前を向いた。  うん、明日から頑張れそうな気がしてきた。    「ありがとう」を彼女に言おうと顔を向けたその瞬間、また景色が変わった。  そして、そこに彼女は居なかった。    …そっか。彼女は私を元気付けに来てくれたんだ。  もう、悩むのはよそう。私は私。他に代わりは誰もいないんだから。  前を向いてしっかり頑張らなきゃ。  自分らしさは他の誰にも出せないものね。  明日のプレゼン、私らしさ全開で行かなきゃ。
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