‡ダマシ合い‡

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アタシは信じていたんだ。 素直な閼逵鑼が、本物だって…   いや、そう思いたかったのかもしれない……   「…わかった。ずっと一緒にはいられないけど… ある程度一緒にいるよ」   「ホントに?!ありがとう」うわぁ、その笑顔に弱いんだよなぁ、アタシ。   すると…閼逵鑼は無表情になった。 「莎羅……自分で言ったことには責任持てよ」   「…えっ?………っ!!」   目の前に閼逵鑼が突然現れた。 そして、アタシの首筋に歯を立てて―――   ズッ   「っ!ぁあぁあ!」 痛い。肌から血がでてる…… 激痛。涙出てきた…   「莎羅…了承したってことは、莎羅はオレの餌だぜ?無理強いしないなんて、嘘だよ。オレは血が欲しい―――」 「っぅ…」   痛くて声でない… 閼逵鑼が首筋に口をつけた。   ゴクゴク…   ヤバイ…頭クラクラしてきた… 痛くて涙しか出ないし。 そんなに一気に飲まないでよ…つーか飲むな。   満足して閼逵鑼が離れた時、アタシは意識が朦朧としていた。   「莎羅…ゴメンな。我が儘で、オレ―――――」   そこから覚えてない。 ただ、閼逵鑼が一瞬無表情から とても辛そうな顔をした
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