ICU

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空中に飛散していく光の粒… 球体コクピットの足場が抜け 落ちるマコト ドサッ 『っ!!』 腰をさすりながら 『いってぇぇ~』 空中から下降してくる光 スタッ 「はぁ~」 安堵の表情を浮かべたシルク 二人はエンゲージを解いた 心配そうに手を差し出すシルク 「大丈夫?マコト…」 腰を強く打ったらしく なかなか立ち上がれないマコト 『ッ~~ちょっと待って…シルク』 シルクは空中に端末を呼び出し タッチしている 「今スキャニングするわ!動かないでね」 マコトの体を光の輪が通過していく 画面を見たシルク 「うーん別に以上はないみたい」 バラバラバラバラバラ 空に鳴り響く マコトの隣に座るシルク 「うんしょ…」 空を眺め 「救援ヘリがきたみたいね…」 マコトの体が 震えている…マコトは泣いていた 『もっと…うまくやっていたら…』 地面を叩くマコト 『くそっ!!!』 『高橋や…下川は…死なずにすんだよ』 マコトの髪に触れるシルク 「マコトは良くやったわよ…」 マコトの頭を太ももに乗せ 「私が言ってるの信じられないの?」 覗き込むシルク マコトは首を横に振り 『わかってるよ…ただ…たださ…』 『自分がもっと うまくやっていたら…って頭に出てくるんだ…』 何も言わないシルク 優しく マコトの涙を拭った… 二人沈黙が ………… 続いた バラバラバラバラバラ ヘリの音が近くなってきた バラバラバラバラ バラバラバラバラバラ ………~い バラバラバラバラバラ バラバラバラバラバラ ……ぉ~~い バラバラバラバラバラ バラバラバラバラバラ …お~い バラバラバラバラバラ バラバラバラバラバラ お~い !? 二人頭上のヘリを見上げた !?? 『高橋?』 「高橋君?」 続く
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