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『あんたは俺に名前すら付けなかったくせに…。』
過去に聞いたことのある声が繭の中から聞こえた。
「な、名前?名前如きで?」
『名前は大事…。名前がなければ呼べない…。しかし、あんたは付けなかった…。それは俺と関わろうとしなかったから…。』
繭にピキッとヒビが入った。
『しかも、あんたはフクムシのフクは何だか分かっていない…。』
「分かっているぞ…。福を招く虫でフクムシだろ?」
すると、繭から人の手が出てきた…。
『ハズレ…。復讐のフクだ…。』
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