二匹目

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俺の背中に悪寒が走る。 そして…、その繭の大きさから出てくるはずのない成人の男が出てきた…。 長い髪の男はニヤリと俺をみて笑う…。 『俺をここまで育ててくれてありがとう。』 その顔は忘れもしない…昔の…。 『俺のこと覚えてる?一緒に会社を立ち上げた三河だよ。一緒に頑張ってこの会社を大きくしようと約束したのにあんたは全てのミスを俺に押し付け、挙げ句の果てには俺を殺しやがった…。』 何故…、何故…、何故…。 『俺は悪魔と契約をし、フクムシになった…。お前を殺すため…、フクムシという未知なる生物に…。』 そして…、俺はフクムシに喰われた…。 次の復讐のためのフクムシの栄養となるために…。
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