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「もしもし?!」
「ッチ# もう=3 勝手に切るなよ」
廉は電話を切った後スグに梨佳子のマンションに向かった。
『めったにかけてこない電話をかけてきたと思ったらスグに切るし#』
梨佳子の声を聞きたかったのは廉も同じだった。
ピンポン”
『えっ?!』
梨佳子は恐る恐るモニターを見ると廉の姿があった。
「?!」
ピッピッ
梨佳子は解錠して慌ててドアのフックを外した
「どうしたんですか?」
「どうしたんですか?!」
「何で勝手に電話切るの? 声聞きたくて電話したんでしょ?!」
「俺だって会いたいし、声も聞きたいのを我慢してたのに」
「・・・・。」
「変な気を遣わないでよぉ」
「毎日こんな時間だし電話したら悪いかと思って、俺の方が我慢してたのに・・・」
梨佳子は玄関を入ってくるなり怒っている廉の背中に抱きついた。
「もうっ寂しかったんなら何でもっと早くに電話しなかったの?」
背中から回された手を廉は握り締めた。
「忙しいって言ってたから・・・」
「だーかーらー俺はいつ電話してもいいって言ったよね!!」
「・・・言いました。」
「そんな気を遣うくらいなら何時でもいいから毎日声を聞かせてくれる方がよっぽど嬉しいけど・・・」
廉は自分の後ろにいる梨佳子の腕を強く引き寄せ前から包み込むように抱きしめた。
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