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「まだ終わってないのかな・・・」
梨佳子は会社の近くにあまりいたくなかったので、少し外れた所まで歩いた。
「梨佳子さん!」
『ハッ だれ?!』
誰にも会いたくなかったのに、背後から自分の名前を呼ぶ声が聞こえる?!
振り返ったら・・・
橋本の姿が・・・
「梨佳子さん=3あれから一度も連絡はくれないし、携帯の番号は変わってるし、どうしてたの?」
「あっ、お久しぶりです」
何を話していいのか戸惑った。
「今から時間ある?食事しよーよ」
橋本は結婚を断った人だという事を忘れたのか・・・?
と思わせるほど普通に接してくる。
「あの・・・今日は友達との約束があってスミマセン」
「じゃー友達が来るまでお茶でもしよ」
「・・・・。」
梨佳子は橋本に誘われて断ることもできず、近くのオープンカフェに入った。
「何時に待ち合わせ?」
「終わったら連絡が入る事になってるんです。」
「そう・・・じゃそれまでは一緒にいれるんだね!」
「・・・・。」
「連絡したのに・・・携帯変わってて寂しかったよ。」
「携帯電話を落としてしまって・・・」
梨佳子はとっさに橋本をこれ以上傷つけるのは・・・
と嘘をついた。
「・・・そう。」
「もう会えないし話もできないのかと思ってたよ・・・まあ付き合いを断った僕に会う理由はないだろうけど」
「あっ、気にしないで~嫌味とかじゃないんだ 梨佳子さんを追いかけるつもりとか・・・そういうんじゃなくて、ただ元気なのかなって気になってただけなんだ。」
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