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「家です。」
「今からそっちに行くから=З」
それだけ言ってスグに電話は切られた。
少しして、また電話が鳴った。
♪~♪~
「えっ! 早すぎっ?!」
「もしもしっ もう着いたんで・・・」
「橋本です。」
「 あっ ハイ。」
廉からの電話だと思って慌てて取ったら橋本からの電話だった。
「梨佳子さん、車に忘れ物してたから戻って来たんだ。」
「そっちに持って行こうか?」
「スイマセン スグに下に行きますっ」
外には橋本の車が止まっていて、橋本は車の外に出て立っていた。
『今から専務が来るのに。』
露骨に顔に出そうになった。
「ハイっ これ!」
手渡されて、
「ありがとうございました。」
「えっ!?」
荷物越しに橋本の手が梨佳子の手を掴んでいた。
「せっかくだから、お茶でもいかがですか~?とか言ってくれないの?」
梨佳子は橋本の急な言葉にどう答えていいのか分からず・・・
「えっ あの・・・ 」
慌てて言葉に詰まり、
「はははっ~嘘だよ こんな時間から女性の部屋にお邪魔したりしないよ!!」
「あっ はははっ~」
笑ってごまかす梨佳子に、
「でもさ~もうそろそろ、もう少し一緒にいたいな~とか言ってくれると嬉しいんだけど♪」
「・・・。」
「俺は本当はもう少し一緒にいたいけどね」
「今日は帰るよ!」
「オヤスミ~♪」
「お休みなさい。」
橋本は握っていた手を引き寄せ梨佳子の頬にKissをした。
プップ=З
2回のクラクションの音と共に橋本が帰って行った。
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