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「ちょっとだけ休ませてください」
梨佳子を立たせた隙に、今度は廉が大の字で横になった。
「もう~」
2人で寝転びながら・・・
「男手があってよかったでしょっ 力仕事がまだ残ってるなら俺のいる間に言えよ」
廉はまるで自分の家を作っているかのように張り切った
「専務・・・今日は本当にありがとうございました」
「荷物も1回で運べたし本当に助かりました。」
「お礼に晩ご飯ごちそうさせてください」
「キッチンの物も揃っているみたいなので、何か作りましょうか?」
「外に食べに行きますか?」
「マジでっそれなら梨佳子さんの手料理がいい!」
「手料理食べさせてもらえるなんて・・・手伝ってよかった」
「何がいいですか?簡単な物しか作れないんですけど・・・」
「ベタな家庭料理が食べたい」
「じゃ今から買い物に行って来ますね」
「何で? 一緒に行こうよ~
引越し祝いに冷蔵庫を満タンにしてやるから」
廉と梨佳子はまるで新婚夫婦のように2人で買い物に出かけ、これ本当に冷蔵庫に入る?!
というくらい両手いっぱいに買い物をした。
「待っててくださいね」
廉は梨佳子が料理をしている間にTVやオーディオ機器の設置をしてやった。
料理を作る梨佳子の姿を見て、廉はたまらなく嬉しかった。
『このままずっと一緒にいたいな・・・』
梨佳子の仕事の事や橋本のこと、問題は山積みで何一つ解決していないものの、先ずは自分の目の届く所に梨佳子を繋ぎとめておくことができただけでも一安心できた。
「できましたよ~」
テーブルに並べられた食事は廉の希望通り以上?!
ベタな家庭料理。
「うまい!!梨佳子さん仕事もできて料理もできるんだっマジでうまい」
「お口に合ってよかったです♪」
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