第4章

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「橋本さん?」 「ハイ」 「会うの?」 「ハイ会って、ちゃんと話さないと・・・。」 「・・・じゃ俺も行く!」 「えっ何で?!」 「何が何で?!何で2人で会うの?」 「だって色々お話しないと・・・」 「絶対にダメ!!1人で行くのは絶対にダメっ」 「この間だって・・・」 「この間って?」 「いやっ何でもない・・・」 「ちゃんとお断りしてきますから」 「とにかく何時から何処の店に行くのか決まり次第連絡してっ」 「いやですよ!専務来るつもりでしょ」 廉は梨佳子のマンションの前での橋本を思い出すと、梨佳子を1人で行かせる事が絶対に嫌だった。 「絶対に連絡しろよ!」 廉は何度何度も言って帰って行った 『もぉ~』 『結局3日間の休みを全部一緒にいてくれたんだ・・』 『力仕事なんか絶対に自分でしないくせに・・・』 『ちゃんとお礼できなかったなぁ・・・』 e-mail NYから帰ってお疲れなのに、引越し手伝ってくださって本当にありがとうございました。 明日から頑張ってくださいね!運転気をつけて~おやすみなさい・・・ 梨佳子は廉にメールを入れた。 帰る途中にメールを見た廉は・・・ 「呑気な事言ってる場合じゃないのに・・・この人は」 「一緒に過ごせて楽しかった~とか帰ったら寂しい~とか今度はいつ会えるの?とか言ってみろっての」
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