第4章

24/31
前へ
/259ページ
次へ
「ッチ# あんだけ言ったのに・・・電源切ってる」 留守→「これを聞いたらスグに電話してきて!!」 その頃梨佳子は橋本の会社の前にいた 「久しぶり~」 「お久しぶりです」 「今日は店を予約してあるんだけど」 「食べたい物ある?」 「任せてくれる?」 橋本さん会ってからずっとしゃべってる・・・ 梨佳子は橋本に連れられるように食事に向かった。 『何て言おう・・・』 『どうやって話を切り出そう・・・』 梨佳子は橋本と会ってから頭の中はそればかりを考えていた。 「何か疲れてる?」 梨佳子は橋本に言われてハッと我に返った。 「いえっ 大丈夫です」 予約していた店に到着した。 『目を合わせづらい』 テーブルで向かえ合わせに座って顔を見られると、心の中が全部透けて見られていそうで怖くなる。 何度も視線を橋本から外した。 「あの・・・」 梨佳子は言いかけて大きく息を吸い込んだ。 「お待たせいたしました。」 注文した食事が運ばれて来てタイミングを逃した 久しぶりだったからか、橋本はいつになく軽快に話していて今日は特に梨佳子に話し出す隙を全く与えてくれない。 『私を楽しまそうと色んな話をしたり、どこかに行こうって誘ってくれたり・・・結婚するには本当にいい人なんだと思う。専務と出会ってなかったら好きになってたのかな』 『ただ、気が付いたら専務の事を好きになってしまっていた』 梨佳子は目の前の橋本に申し訳ないという気持ちでいっぱいになった。 ~~~~~~~~~ 19:30 「おかけになった電話は・・・」 「ッチ#まだかっ」 ~~~~~~~~~ 「橋本さんにお話したい事があるんです。」 梨佳子は橋本の話が途切れた隙に、 今話そう! ・・・と最初の第1歩の口を開いた。
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8906人が本棚に入れています
本棚に追加