第4章

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「#・・・」 廉は梨佳子からバッ=3と離れて、 「今日俺がどれだけ心配したか分かってる?!」 「留守電聞いてないからそんな事言えるんだよ#」 「俺からの連絡が入ると思ってわざと電源を切ってただろ!」 「アッ・・・!!!」 梨佳子は慌てて携帯電話の電源を入れた。  伝言メッセージ5件 1件目・・・「連絡ください#」 2件目・・・「連絡ください#」 3件目・・・「これを聞いたらスグに電話して!!」 4件目・・・「大丈夫か・・・早く連絡して。 5件目・・・「頼むから連絡して!電源いれてよ・・・」 留守電を聞きながら廉の顔を見たら、 ふて腐れた顔で廉は梨佳子を見つめていた。 5件の伝言を聞き終えた梨佳子に、 「心配させる為にわざと電源を切ってたの?!」 梨佳子はクスッと笑って廉に腕を回して、 「ごめんなさい・・・」 「ごまかすなよっ」  「連絡しろって言ったのに連絡はしないは、あげく電源まで切って・・・」 「何かあったらどうするんだよ!」 「心配させる為にわざとだろ」 「本当にごめんなさい。」 『自分でちゃんと話そうと思って・・・』 『専務の声を聞いたら・・・甘えてしまいそうで』 心の中でつぶやいた。 「悪いと思ったんならちゃんと俺の名前でさっきのをもう一度言って」 「・・・・。」 「じゃー先に梨佳子って呼んでみてください」
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