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帰投しワルキュリアから降り、その瞬間軽い頭痛と全身の倦怠感に襲われ手摺りに手をついた。
「ティア!大丈夫か?」
急いで駆け付けてきたのか息を切らせている総斗がティアの肩を掴み、支えながら聞いた。
「大丈夫です、初めての実戦で疲れただけです」
「そっか……まあ何にせよお疲れ様、よく頑張ったよ。それにティアがお兄ちゃんの事、すごく想ってくれていることが分かったしな」
何という勘違いだあれは兄さんの為に言っているのではない。そう言いたかったが、では誰の為?と言われたら困るのでティアは放っておいて
「そう見えますか……」
と、ある研究員に教わった男(特に兄)を黙らせるほほ笑みで、総斗のティアの肩を掴む手が弛んだ瞬間に手を振り払い自室まで走って帰った。本当はまだやらなくてはいけない事があるはずだがとにかく眠い。
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