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妖夢と別れた私は冥界に侵入した…。
冥界はいつもと雰囲気が違う…何か…おかしい…。
魔理沙「…これも、やっぱり霊夢が関係してるのか?」
ヒュッ!
魔理沙「!?」
ドシュ!
魔理沙「うぁ!」
何かの気配を感じたかと思えば、私の身体には三本のナイフが突き刺さっていた…。
それにより、私の身体はバランスを崩して箒から落ちてしまった。
魔理沙「…うぐ…かは…。」
口の中は生暖かい鉄のような味が大きく広がった…。
?「フフフフフ…。」
魔理沙「…く…咲夜か…。」
声の聞こえた方に、ナイフを持って含み笑いをする十六夜咲夜がこちらを見下ろしていた。
咲夜「…おかしいわね…急所には確かに当たった筈なのに…まさか、貴女も死ねない体に?」
私はゆっくりと立ち上がり、身体に刺さったナイフを抜きとって口に広がった血を吐き捨てた。
魔理沙「…違うぜ…死を恐れないからさ…」
咲夜はまた含み笑いをしてナイフの刃の部分を舌でなぞった…。
咲夜「面白いわ…。魔理沙…殺すには惜しいわね…。」
魔理沙「じゃあ、そこを通してくれよ。」
咲夜「それじゃあ、私が半吸血鬼化した意味が無いじゃない…。」
魔理沙「…な…半吸血鬼化って!?」
咲夜は不敵な笑みを浮かべた…。
そういえば咲夜の雰囲気が若干違う事に気付いた…。
咲夜「フフフフフ…レミリアお嬢様の手によって半吸血鬼化した私に勝てるかしら?」
魔理沙「…くそ…そこまでして…。」
咲夜の目は吸血鬼のように鋭い眼光を見せた…。お陰で背筋がゾクゾクする…。
咲夜「…はぁぁぁ~。魔理沙…貴女をこのナイフでぐしゃぐしゃに切り刻んであげたいわ~。」
咲夜の呼吸は段々と乱れてきた…。恐らく興奮しているのだろう…。まるで獲物を狙う猛獣のような目をしている…。
魔理沙「…悪いが、私はそんなのは嫌なんでな…阻止させてもらうぜ!」
咲夜「…フフフフフ…アハハハハハハ! さぁ、私を殺してみなさい! 私をズタズタに! 肉片に変えてみなさい!」
狂犬のごとく狂いだした咲夜を止める方法は無いかもしれない…だったら…咲夜を倒すしかない…。
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