戦い

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ドゴォォォン! すさまじい爆音と共にビーム砲は咲夜のもとへと飛んでいった。 咲夜「なに!? そんな馬鹿な!」 ビーム砲はナイフをかき消していく…。 咲夜「…く!」 咲夜は間一髪、マスタースパークを避ける事に成功した。 魔理沙「今だ、くらえ!咲夜!」 私は刀の刃先を咲夜に向けて、刀を投げた! 咲夜「な! しまった!」 グシャァ! 咲夜「うぐ!」 刀は見事に咲夜の腹部に突き刺さり、咲夜ごと大木に突き刺さった…。 咲夜「がはぁ!いやぁぁ!」 咲夜は口から大量の血をこぼしながら、激痛によって叫びだした…。 魔理沙「咲夜!」 私は急いで、咲夜を大木から離して地面に寝転がせた…。 魔理沙「…咲夜。」 咲夜「あはっ!かはっ…ま…り…さ?」 魔理沙「…咲夜!しっかりしてくれ!」 咲夜の傷口からは夥しい量の鮮血が溢れ出てきた…。 もう…助からないだろう…。 咲夜「…げほっ! 魔理沙…な…にも、見え…ないの…ど…うかした…の?」 魔理沙「ごめん!咲夜!私のせいで…。」 私は涙を流しながら懸命に咲夜に話しかけた…。 だが…咲夜は私の頬を指でなぞって、光の宿ってない瞳で私を見つめて笑顔を浮かべた…。 咲夜「…いい…の…よ、…これ…が…私…のつとめ…だか…ら。」 魔理沙「…咲夜…。」 咲夜「…良か…った…わよ…貴女の…剣捌き…。」 魔理沙「…。」 咲夜「…あり…がと…う…私を…呼び…戻して…くれ…て。ゴホッゴホッ!」 魔理沙「…どういう意味だ…。」 咲夜「…吸血…鬼に…なった…のは…私…の意思…だったけ…ど…。 自分が…自…分で無く…なって…しまって…怖か…った。でも…貴女は…また…私に…光を…くれ…た…。」 魔理沙「…咲夜…。」 咲夜「…さよう…なら。最後に…戦え…て、良か…った…。」 咲夜はそのまま目を瞑った…。 魔理沙「…咲夜…ありがとう…。」 私は冷たくなった咲夜の身体をぎゅっと抱きしめた…。
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