295人が本棚に入れています
本棚に追加
「杏ちゃんおはよ~」
茶髪の長髪、大きな目が特徴的な、彼女は知世子。
天伊 知世子(あまい ちよこ)。
私の友達だ。
自分の名前に運命的なものを感じ、この学校に入学したという天然少女である。
あ、ちなみに私が言ってるのはパティシエの学校ね?
私は(間違いなく!)女だからパティシエールだけど。
「今日はまたずいぶんギリギリさんだね~」
「途中でちょいと事故にあってね」
それを聞いた知世子は大きな目を更に大きくまん丸に見開いて「えっ!?」と驚いて言った。
「交通事故!?」
「ま、まぁ、交通事故っていえば交通事故かな」
自転車も一応、車だし。
「大丈夫!?怪我とかない!?」
「だ、大丈夫…見えない怪我しかしてないから…」
そう…いわゆる心の怪我、ね…
「見えないところに怪我してるの!?まさか〇〇〇とか×××に…!?」
「わぁ~!わぁーわぁー!!」
私は叫びながら知世子の口を抑える。
朝からなんてところの名称を大声で述べてくれるんだ、この天然少女は。
男性も居るんだぞ?
「と、とにかく大丈夫だから!!ほら、先生来たし!!その話はまたあとでするから今は席戻って!!ね!?」
知世子は私に口を抑えられたままムゴムゴと頷いて席に戻って行った。
ふぅ~…
朝から恥かきまくりですよ…
.
最初のコメントを投稿しよう!