3,事件

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…ふぅ。 ようやく落ち着いたか。 教室は、やっと元の静けさを取り戻した。 何人か、笑いすぎて倒れ、保健室に運ばれたが。 その中に一人、かなり笑い上戸な人がいるので、今頃保健室も笑い声が絶えない状態だろう。 最初に「ひひひ…」で笑っていた人だ。 「え~…それでは授業を再開しまぶはっ」 …どうやら先生は、現在教室の後ろのロッカーに腰掛けている虫歯き…ぶはっ! …失礼。 小型黒子風生命体をみて、笑いの恐ろしい症状になってしまったようだ。 すなわち、『思い出し笑い』である。 一度ツボにはまってしまうと、ちょっとしたきっかけで、また発作的に笑いが起きてしまう。 葬儀中等に起これば、その後の人間関係に致命的ダメージを与えかねない、恐ろしい症状である。 「…再開します」 あ、持ち直した。 .
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