誰がために鐘が鳴る

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赤の広場に鐘が鳴り響いていた。スターリン死す。 そんな中,共産党本部に電話がかかってきた。 「なぜ鐘が鳴っているのですか?」 「スターリン同志が亡くなられたのだ」 5分後。また電話がかかってきた。 「なぜ鐘が鳴っているのでしょう?」 「おい。さっきと同じやつじゃないか。スターリン同志が亡くなられたのだよ」 5分後。またまた電話がかかってきた。 「なぜ鐘が鳴っているですかね?」 「またお前か!いい加減にせんか。よく聞けよ。スターリン同志が亡くなられたのだ」 受話器の向こうから感に堪えかねたような声が言った。 「・・・何度聞いてもいいセリフだ」
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