馬車

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農場の息子が、とうもろこしを満載した荷馬車を倒してしまった。 その大きな音を聞きつけた近所の農夫が、彼に大声で呼びかけた。 「おーい、ビリー!大丈夫か!元気だして、とりあえずうちにおいで! あとで車を起こすのは手伝うからよ!」 「それはどうもありがとう!でも、おやじがなんて言うか・・・」 「いいから、おいでー!」と親切な農夫。 「じゃあ、お邪魔しようかな・・・」ビリーは結局行くことに。「でも おやじがなんて言うか・・・」 あたたかい夕食の一時が済み、ビリーは農夫にお礼を言った。 「ありがとうおじさん、だいぶ元気がでたよ。でも、おやじが怒る  だろうな・・・」 「馬鹿言うな、大丈夫だよ!」農夫は笑顔で元気付けた。「ところで  おやじさん、どこにいるんだい?」 「馬車の下に・・」
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