2 トナリニキタキミ

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「たいした病気ではないけどね、一度入院しよう」 たいした病気じゃないんだよね? だから直ぐに帰れるんだよね? でも聞いてしまった 親が泣きながら 「夢衣は…不治の病なんかじゃありませんよね!!??」 「………不治の病ではありませんが、しかし今の科学ではまだ……」 「夢衣は…どうなるのでしょうか?」 「…病気はゆっくりと進行しています。二次感染はないので四人部屋で良いと思われますが… 不治の病ともしお嬢さんが知ってしまったら、病の前にお嬢さんが…」 泣き叫ぶ母に、私は何も言えず、病室で静かにないた。 四人部屋なんかいらない 孤独がいい―!!! 私の声は届きはしない。
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