1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「たいした病気ではないけどね、一度入院しよう」
たいした病気じゃないんだよね?
だから直ぐに帰れるんだよね?
でも聞いてしまった
親が泣きながら
「夢衣は…不治の病なんかじゃありませんよね!!??」
「………不治の病ではありませんが、しかし今の科学ではまだ……」
「夢衣は…どうなるのでしょうか?」
「…病気はゆっくりと進行しています。二次感染はないので四人部屋で良いと思われますが…
不治の病ともしお嬢さんが知ってしまったら、病の前にお嬢さんが…」
泣き叫ぶ母に、私は何も言えず、病室で静かにないた。
四人部屋なんかいらない
孤独がいい―!!!
私の声は届きはしない。
最初のコメントを投稿しよう!