【記憶のフタ】

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おやすみの言葉の後、隣に居ないキミを想い、独りになる事がたまに怖くなる。 《おやすみ…》 眠れぬキミへの子守り唄… 《おやすみ…》 今日のキミへのさようなら…。 《おやすみ…》 明日のおはようを聞くの為のおまじない…。 今キミはちゃんと眠りについてるの? キミを想うと眠れないから、今日最後のわがままを聞いて欲しい。 もう一度、もう一度だけでいいから、キミの《おやすみ》を聞かせて欲しい…。 《おやすみ》をもう一度聞かなければ、キミを想った時間が記憶からトケテイクカラ…。 だって、だって、……………… だって《おやすみ》はキミを想った時間を、記憶の壷に閉じる為の大きな大きなフタになるんだから……。
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