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茉莉ちゃんは、私の方に駆け寄る姿もグハッ状態です。たとえ、さらに後ろに、ダークスーツを着た、いかつい男も追いかけてるのが見えたとしても。
「茉莉ちゃん。どうしたの?ってケーキ買いに来たに決まってるか。」
少し、列からズレて茉莉ちゃんと店の影に入った。
「…皐月さん、まさか忘れてるんですか?」
忘れて…?何を?ケーキを買うには、何かあったかな?
「えっと…何かあったかな?」
「今日は、バレンタインですよ!吾妻さんに渡さないんですか?」
「バレンタイン?あ~だから、人だらけなんだ。」
なるほど。
バレンタインかぁ~。
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