第4章~作戦開始~

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「GFJ」の作戦開始日時まであとわずか。 「艦長。司令部から指示されたポイントに到着しました。作戦開始まで残り30分です。」 通信機越しに副長の声が聞こえる。 「バリュート(大気圏に突入する際に使う摩擦熱拡散装置)の点検急げよ!」 「…艦長うるさいね。なんとかならないかしら。」 艦長の大声の後、夏実からの通信が入った。 「どうにかって、そんな事できないでしょ。艦長の性格上。」 「言えてるかも(笑)」 俺と夏実が談笑してると割り込みの通信が入った。 「二人とも、無駄口をたたいてる余裕があるなら、シュミレーションをやれ。失敗したら作戦全体が瓦解するのだからな。」 そう言ったきり、ぷつんと切れた。 「…もう。フレディったら素直じゃないんだから。」 「ああ、あれは絶対、俺たちのことを心配してるはずだからな。」 「これ以上ひねくれないうちにやりますか。」 「それがいい。」
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