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継承
ついにきちまった…
最悪だ…
親父が死んだ…
俺が十代目になっちまった
あのババァ…親父を道連れに死にやがった
クソッ!!
俺も「あいつ」が死んだら俺も死ぬってことか!
クソッ!!
…親父…。
涙は、出てこない。俺は、人より喜怒哀楽の喜、哀、楽が薄いらしい。
ただ怒に関しちゃ人の倍は、軽くある。何故かわからないが小さいころからだ。
「…継十…」
!?
「…明菜か、てめぇなにしにきた!」
「…継十のお父さん…」
「あぁ死んだよ。おめぇのお袋さんが死んだんだから当たり前だろ!」
「…ごめん…」
「謝んじゃねぇ!」
「…ごめん…」
「だからっ!!」
「お前も、お前のお袋さんも悪くねぇ。」
「でも…私の先祖のせいで」
「あぁ悪いのは、お前の先祖だ!だからお前が謝んな!!」
「…ありがとう…」
「貴様なんでここにいる!!!」
「ちっじじい」
「すいません!!」
「月見家め!どのつらさげてきた!わしの父を殺し、息子まで殺しおって!!呪いがなければお前ら一族みなワシが始末してやりたいくらいじゃ」
「ジジィ!!親父がしんだのは、明菜のせいじゃないだろ!!」
「ごめんない!!」
泣きながら走っていっちまった…
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