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場所は変わってプロンテラ南にある岩場付近。
「で!アリス、なんでBSの俺にアルケミの試験を聞く!」
シオンはアリスの手を引いて急いであの場を去った・・・
あんな人の多い場所で、あんな元気な声で、的外れな質問をされてはシオンには恥ずかしすぎた。
「そ・・・の・・アルケミさん忙しくて相手にしてもらえなくて・・・そしたらお店しまうシオンさんが居て・・・・・もしかしたらお話聞いてくれるかなって・・・」
確かに暇だった。
忙しくも無かった。
自分で心の中で呟きながらも虚しくなるシオン自身。少々イライラもする。 そして、そんなシオンを申し訳なさそうに見上げるアリス。その2人の視線がパチリと合うと急いでアリスは目線を外した。
そんな事を何回か繰り返えると観念したように
「はぁ~・・・分かったよ。でも俺は見たとおりBSでアルケミストじゃぁないんだからな・・・転職試験って言われても詳しくないし、役に立たないかもしれないからな。」
頭をボリボリ掻きながらシオンはため息をつきながらいうとキョトンとしてアリスはシオンを見つめ
「あの・・・それって・・・」
遠慮がちにそんなことを言うとシオンは立ち上がり
「めんどくさいけど転職まで付き合ってやるよ。仕方ない商人さん」
「・・・・ぇ」
シオンは軽く微笑みを見せたかと思うとポンッと自分より低い位置にあるアリスの頭を一撫でしてアリスの横を通り先を歩き出したしまった。 しかし数歩進んだとこで上半身だけ振り返り
「行かないのか?アリス」
「は・・・・はぃ!!」
その言葉にアリスはうれしそうに微笑み前を歩くシオンに追いつくよう小走りをして、シオンと並ぶとアリスは口を開いた
「で・・・でもシオンさん・・・・私まだ転職レベル、足りてないんです・・・・」
転職以前の問題発生。
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