名前―name―

11/13
3315人が本棚に入れています
本棚に追加
/310ページ
「勝手に人の家に上がり込んで何してるの!!!!」 目の前には顔を真っ赤にし、怒り狂う叔母…その姿はまさに鬼のよう。 しかし、そんな叔母に臆する事なく男は、思わず耳を疑いたくなるような言葉を口にした。 「コイツ、うちで預かります」 時が、止まった気がした。 今、この人は一体なんて言ったのだろう。 「わけのわからない事を…いい加減にしないと、警察に突き出すわよ!!」 叔母は更にボルテージを上げ、戦闘モード全快。 だが男は反対に無表情…いや、とても冷めた瞳で叔母を見つめている。 そして、淡々とした口調で反撃に出る。 「それはこっちの台詞」 男は突然泪の腕を取り、その洋服の袖を捲り上げた。 するとそこには…
/310ページ

最初のコメントを投稿しよう!